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日本みじかい昔話・珍獣の館ポッドキャスティング

珍獣ららむ~

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日本みじかい昔話・珍獣の館ポッドキャスティング

Latest Episodes

はなたれ地蔵(はなたれじぞう)

はなたれ地蔵  あるところに、たいそう働き者のお爺さんがおりました。ある日お爺さんは、山で見慣れないお地蔵さんをみつけました。不思議なことに、そのお地蔵さんはしきりに鼻水をたらしておられます。鼻水が地面に落ちて、小川になっていました。  お爺さんが、川の水をすくって飲んでみると、その美味いこと。仕事の疲れがすっかりとれてしまいました。お爺さんはお地蔵さんを担いで帰り、奥の間にすえると、鼻水を丼で受けて、毎日一杯ずつ飲みました。するとどうでしょう。お爺さんは日に日に若返って元気になっていきました。  それを見ていたお婆さんは、お爺さんが奥の間に何を隠しているのか知りたくなってのぞいて見ました。すると、そこにはお地蔵さんがいて、足元に置いた丼の中に鼻水をたらしておられます。  その鼻水を飲んでみると、曲がっていた腰はしゃんとのびて、こころなしか手足のしわも少なくなったような気がします。それに、なんて美味しい水でしょう。お婆さんは丼の水を全部飲んでしまいました。  お婆さんは、もっと水が欲しくなって、お地蔵さんの鼻に焼け火箸を突っ込みました。鼻の穴を広げたら、もっと鼻水が出てくるんじゃないかと...

5 MIN2006 JUL 20
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はなたれ地蔵(はなたれじぞう)

鬼と若者(おにとわかもの)

鬼と若者  むかし、若い猟師が狩りに出たおりに、鬼が出てきて猟師を追いかけてきました。猟師が慌ててヨモギの原っぱに逃げ込むと、鬼はそれを見て「火じゃ、火がぼうぼう燃えておるぞ」といって近づいて来ませんでした。ヨモギの葉っぱが炎の形に似ていたからです。  しかし、いつまでも隠れているわけにはいきません。猟師は意をけっして原っぱから飛び出しましたが、鬼のほうもすぐに気づいて追いかけてきました。どんどん逃げていって、今度はショウブの茂みに飛び込むと、鬼は「剣が生えているぞ。あいつはなんで平気なんじゃ」と言って、やはり近づいてきませんでした。ショウブの葉っぱが剣の形に似ていたからです。  そこで猟師がショウブの葉を持って茂みの外へ出てくると、鬼は「剣が歩いてくる」といって震えながら逃げていきました。  ちょうどその日は五月五日だったので、それからというもの、村のものたちは鬼を追い払うために、五月五日の端午の節句にヨモギとショウブを軒先につるすようになりました。

3 MIN2006 APR 29
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鬼と若者(おにとわかもの)

菖蒲湯のはじまり(しょうぶゆのはじまり)

菖蒲湯のはじまり  ある娘のところに、毎夜うつくしい男が通ってきました。身なりも言葉づかいも立派で、身分ありげな人でしたが、誰もその人の名前を知らず、どこから来るのかもわかりませんでした。  やがて、娘に赤ん坊ができて、日ごとにお腹が大きくなっていきます。娘の母親は娘に糸を通した針を手渡して 「これをあの方の着物に刺しておくんだよ」 と教えました。  次の朝、男が立ち去ったあとには糸が垂れていました。糸をたぐりながら男のあとをつけてみると、そこは山奥で、男は大きな蛇の本性を出して独り言をいっています。 「わしの命も長くない。しかし娘の腹にはわしの子がいる。あの娘が菖蒲湯に入らなければいいが…」  それを聞いた母親は、さっそく娘を菖蒲湯にいれました。すると、娘の腹から蛇の子がダラダラと落ちてきて死んでしまいました。それからというもの、一年に一度、端午の節句には魔よけの菖蒲湯に入るようになったということです。

4 MIN2006 APR 27
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菖蒲湯のはじまり(しょうぶゆのはじまり)

大男の山造り(おおおとこのやまづくり)

大男の山造り  それは昔、日本にまだ天をつくような巨人がいた頃のお話。上野の国の大男と駿河の国の大男が山をつくる競争をしました。どちらの巨人も力持ちで、ものすごい勢いで山を作っていきますが、ほんの少しだけ上野の山のほうが小さかったのです。  それでも上野の巨人は必死で土を運びましたが、あとひともっこで駿河の巨人に勝てそうになった時、とうとう一番鶏がないて夜があけてしまいました。  駿河の国の巨人が作っていたのは富士山で、富士山を作るのに掘った場所は、今では甲府盆地と呼ばれています。  上野の巨人が作っていたのは、榛名富士という山です。負けた悔しさで取り落とした最後の土はヒトモッコ山という小山になって、今でも榛名富士の下にあります。また、榛名富士を作るのに土を掘ったところは榛名湖という湖になったと言うことです。

4 MIN2006 APR 5
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大男の山造り(おおおとこのやまづくり)

本殺しと半殺し(ほんごろしとはんごろし)

本殺しと半殺し  江戸から来たお侍が山の中で道に迷いました。やっとみつけた家に泊めてもらうと、夜中に老夫婦が何か話をしています。 「明日は本殺しがいいかのう、お手討ちがいいかのう」 「江戸の人だから半殺しがよかんべ」  本殺しに半殺し、お手討ちとはまた物騒な話です。さては鬼の住み処だったのかと、お侍はぶるぶるふるえながら朝を迎えました。  次の朝、お侍が起きてみると老婆がにこにこしながら言いました。「さあ半殺しを召し上がれ」出てきたのは美味しそうなボタモチでした。  ボタモチは小豆を半分殺した粒餡の半殺し、おはぎは漉し餡なので本殺し。手討ちは手打ちソバのことだと聞いて、お侍さんはやっと安心して大笑いしたそうです。

3 MIN2006 MAR 28
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本殺しと半殺し(ほんごろしとはんごろし)

子守唄内通(こもりうたないつう)

「子守唄内通」  六部というのは、旅をしながらお寺でお経をあげて、道行く人たちから小銭をもらって暮らしている坊さんのことです。  ある日、六部さんが民家に宿をたのんだところ、その家の人たちは貧しい身なりの六部さんを喜んで迎えて、ご馳走と、あたたかい布団を用意してくれました。  その夜、六部さんがふと目を覚ますと、どこからか子守娘の声が聞こえてきます。 「リンカージンとカージンが  ゴンすることをモンすれば  リョソウをセッすとゴンするぞ  クサのかんむりおっとって  ヤマにヤマをかさねべし  ねんねんころころねんころろん」  まるで意味のわからない歌です。六部さんはすっかり目がさえてしまい、歌の意味を考えはじめました。 「山に山を重ねよというのは"出"という文字のことかのう。おお、そうじゃ、それなら草の冠をとれば"早"という字になる。リンカージンは隣の家の人で、カージンはこの家の人ではないかな」  そこまで思いつくと、六部さんはあわてて荷物をまとめて逃げだしました。子守娘の歌は「隣の家の人と、この家の人が、言っているのを聞いたなら、旅の僧を殺すと言っている。早く出て行け」という意味だったのです。  ...

5 MIN2006 MAR 9
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子守唄内通(こもりうたないつう)

百足のお使い(むかでのおつかい)

百足のお使い  百足と蛙が宴会をすることになって、蛙は酒を、百足は肴(さかな)を買いに行くことにしました。蛙がお酒を買ってもどってみると、百足はまだ玄関先でモタモタしています。蛙がイライラして「おい、百足どん。一体なにをしておるんじゃ。そんなんじゃ夜が明けてしまうぞ」と言ったら、百足は百本もある足をバタバタさせて「足が多すぎてのう、まだ草鞋(わらじ)がはけんのじゃ」と答えました。

4 MIN2006 FEB 21
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百足のお使い(むかでのおつかい)

あとかくしの雪(あとかくしのゆき)

あとかくしの雪  むかし、みすぼらしい姿の旅の坊さんがやってきて、村の者に一晩泊めてくださいとたのんでまわりました。けれど、どこの誰ともわからない、みにくい坊さんを家に泊める者は誰もいませんでした。真冬で今にも雪がふりだしそうな日で、野宿をするわけにもいきません。坊さんが最後に戸をたたいたのは、村でも一番まずしい家で、お婆さんがひとりきりで住んでいました。お婆さんは気の毒な坊さんを家に招きいれて、何か温まるものでも食べてもらおうと思いましたが、自分も貧しくて今夜食べるものにも困っていました。しかたなく、よその家の畑で大根を盗んで、坊さんに煮て食べさせました。明日になれば足跡で誰が盗んだかわかってしまうでしょう。翌朝早く、坊さんはまた旅立ちましたが、そのあとに雪がふって地面をすっかり隠しました。お婆さんの足跡も雪で隠れたのです。坊さんは弘法大師というえらい僧侶で、お婆さんの優しい心を知って、法力で雪をふらせたのです。

4 MIN2006 FEB 5
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あとかくしの雪(あとかくしのゆき)

五徳の由来(ごとくのゆらい)

五徳の由来(ごとくのゆらい)  今で言う五徳は、昔は足が四本あって四徳と呼ばれていました。ある日、神様が四徳のところへやってきて、「犬が三本足で困っている。お前さんは歩かなくてもいいから、足を一本とって犬にやりたいんだが」と、言いました。足を一本取るなんてめちゃくちゃな話ですが、四徳はこころよく神様に足をさしだしました。おかげで犬は今のように四本足になり、四徳は三本足になってしまいましたが、神様は四徳の優しい心に感心して「これからは、お前の名前に優しさという徳をひとつ足して五徳と呼ぶことにしよう」と言いました。犬は神様と五徳にもらった足を汚してはいけないと、オシッコをするときに片足をあげるようになりました。

4 MIN2006 JAN 25
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五徳の由来(ごとくのゆらい)

犬の足(いぬのあし)

犬の足  犬といえば、片足をあげてオシッコをするものですね。それは一体なぜなのでしょう。むかしむかし、犬には足が三本しかありませんでした。三本足じゃ歩きにくいので、もう一本増やしてほしいと神様にお願いしました。神様といえども、生き物の形を変えるのは大変なことなんです。簡単に「チチンプイプイ、足生えてこい」というわけにはいきません。神様は腕組みをして、うーんと考えて、「そうじゃ、香炉は歩かなくてもいいのに足が四本あるから、一本とって犬にやろう」と言いました。それからというもの、香炉は三本足になって、犬は四本足になりました。犬は神様からもらった足を汚さないように、片足をあげてオシッコをするようになりましたとさ。

4 MIN2006 JAN 19
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犬の足(いぬのあし)

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はなたれ地蔵(はなたれじぞう)

はなたれ地蔵  あるところに、たいそう働き者のお爺さんがおりました。ある日お爺さんは、山で見慣れないお地蔵さんをみつけました。不思議なことに、そのお地蔵さんはしきりに鼻水をたらしておられます。鼻水が地面に落ちて、小川になっていました。  お爺さんが、川の水をすくって飲んでみると、その美味いこと。仕事の疲れがすっかりとれてしまいました。お爺さんはお地蔵さんを担いで帰り、奥の間にすえると、鼻水を丼で受けて、毎日一杯ずつ飲みました。するとどうでしょう。お爺さんは日に日に若返って元気になっていきました。  それを見ていたお婆さんは、お爺さんが奥の間に何を隠しているのか知りたくなってのぞいて見ました。すると、そこにはお地蔵さんがいて、足元に置いた丼の中に鼻水をたらしておられます。  その鼻水を飲んでみると、曲がっていた腰はしゃんとのびて、こころなしか手足のしわも少なくなったような気がします。それに、なんて美味しい水でしょう。お婆さんは丼の水を全部飲んでしまいました。  お婆さんは、もっと水が欲しくなって、お地蔵さんの鼻に焼け火箸を突っ込みました。鼻の穴を広げたら、もっと鼻水が出てくるんじゃないかと...

5 MIN2006 JUL 20
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はなたれ地蔵(はなたれじぞう)

鬼と若者(おにとわかもの)

鬼と若者  むかし、若い猟師が狩りに出たおりに、鬼が出てきて猟師を追いかけてきました。猟師が慌ててヨモギの原っぱに逃げ込むと、鬼はそれを見て「火じゃ、火がぼうぼう燃えておるぞ」といって近づいて来ませんでした。ヨモギの葉っぱが炎の形に似ていたからです。  しかし、いつまでも隠れているわけにはいきません。猟師は意をけっして原っぱから飛び出しましたが、鬼のほうもすぐに気づいて追いかけてきました。どんどん逃げていって、今度はショウブの茂みに飛び込むと、鬼は「剣が生えているぞ。あいつはなんで平気なんじゃ」と言って、やはり近づいてきませんでした。ショウブの葉っぱが剣の形に似ていたからです。  そこで猟師がショウブの葉を持って茂みの外へ出てくると、鬼は「剣が歩いてくる」といって震えながら逃げていきました。  ちょうどその日は五月五日だったので、それからというもの、村のものたちは鬼を追い払うために、五月五日の端午の節句にヨモギとショウブを軒先につるすようになりました。

3 MIN2006 APR 29
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鬼と若者(おにとわかもの)

菖蒲湯のはじまり(しょうぶゆのはじまり)

菖蒲湯のはじまり  ある娘のところに、毎夜うつくしい男が通ってきました。身なりも言葉づかいも立派で、身分ありげな人でしたが、誰もその人の名前を知らず、どこから来るのかもわかりませんでした。  やがて、娘に赤ん坊ができて、日ごとにお腹が大きくなっていきます。娘の母親は娘に糸を通した針を手渡して 「これをあの方の着物に刺しておくんだよ」 と教えました。  次の朝、男が立ち去ったあとには糸が垂れていました。糸をたぐりながら男のあとをつけてみると、そこは山奥で、男は大きな蛇の本性を出して独り言をいっています。 「わしの命も長くない。しかし娘の腹にはわしの子がいる。あの娘が菖蒲湯に入らなければいいが…」  それを聞いた母親は、さっそく娘を菖蒲湯にいれました。すると、娘の腹から蛇の子がダラダラと落ちてきて死んでしまいました。それからというもの、一年に一度、端午の節句には魔よけの菖蒲湯に入るようになったということです。

4 MIN2006 APR 27
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菖蒲湯のはじまり(しょうぶゆのはじまり)

大男の山造り(おおおとこのやまづくり)

大男の山造り  それは昔、日本にまだ天をつくような巨人がいた頃のお話。上野の国の大男と駿河の国の大男が山をつくる競争をしました。どちらの巨人も力持ちで、ものすごい勢いで山を作っていきますが、ほんの少しだけ上野の山のほうが小さかったのです。  それでも上野の巨人は必死で土を運びましたが、あとひともっこで駿河の巨人に勝てそうになった時、とうとう一番鶏がないて夜があけてしまいました。  駿河の国の巨人が作っていたのは富士山で、富士山を作るのに掘った場所は、今では甲府盆地と呼ばれています。  上野の巨人が作っていたのは、榛名富士という山です。負けた悔しさで取り落とした最後の土はヒトモッコ山という小山になって、今でも榛名富士の下にあります。また、榛名富士を作るのに土を掘ったところは榛名湖という湖になったと言うことです。

4 MIN2006 APR 5
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大男の山造り(おおおとこのやまづくり)

本殺しと半殺し(ほんごろしとはんごろし)

本殺しと半殺し  江戸から来たお侍が山の中で道に迷いました。やっとみつけた家に泊めてもらうと、夜中に老夫婦が何か話をしています。 「明日は本殺しがいいかのう、お手討ちがいいかのう」 「江戸の人だから半殺しがよかんべ」  本殺しに半殺し、お手討ちとはまた物騒な話です。さては鬼の住み処だったのかと、お侍はぶるぶるふるえながら朝を迎えました。  次の朝、お侍が起きてみると老婆がにこにこしながら言いました。「さあ半殺しを召し上がれ」出てきたのは美味しそうなボタモチでした。  ボタモチは小豆を半分殺した粒餡の半殺し、おはぎは漉し餡なので本殺し。手討ちは手打ちソバのことだと聞いて、お侍さんはやっと安心して大笑いしたそうです。

3 MIN2006 MAR 28
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本殺しと半殺し(ほんごろしとはんごろし)

子守唄内通(こもりうたないつう)

「子守唄内通」  六部というのは、旅をしながらお寺でお経をあげて、道行く人たちから小銭をもらって暮らしている坊さんのことです。  ある日、六部さんが民家に宿をたのんだところ、その家の人たちは貧しい身なりの六部さんを喜んで迎えて、ご馳走と、あたたかい布団を用意してくれました。  その夜、六部さんがふと目を覚ますと、どこからか子守娘の声が聞こえてきます。 「リンカージンとカージンが  ゴンすることをモンすれば  リョソウをセッすとゴンするぞ  クサのかんむりおっとって  ヤマにヤマをかさねべし  ねんねんころころねんころろん」  まるで意味のわからない歌です。六部さんはすっかり目がさえてしまい、歌の意味を考えはじめました。 「山に山を重ねよというのは"出"という文字のことかのう。おお、そうじゃ、それなら草の冠をとれば"早"という字になる。リンカージンは隣の家の人で、カージンはこの家の人ではないかな」  そこまで思いつくと、六部さんはあわてて荷物をまとめて逃げだしました。子守娘の歌は「隣の家の人と、この家の人が、言っているのを聞いたなら、旅の僧を殺すと言っている。早く出て行け」という意味だったのです。  ...

5 MIN2006 MAR 9
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子守唄内通(こもりうたないつう)

百足のお使い(むかでのおつかい)

百足のお使い  百足と蛙が宴会をすることになって、蛙は酒を、百足は肴(さかな)を買いに行くことにしました。蛙がお酒を買ってもどってみると、百足はまだ玄関先でモタモタしています。蛙がイライラして「おい、百足どん。一体なにをしておるんじゃ。そんなんじゃ夜が明けてしまうぞ」と言ったら、百足は百本もある足をバタバタさせて「足が多すぎてのう、まだ草鞋(わらじ)がはけんのじゃ」と答えました。

4 MIN2006 FEB 21
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百足のお使い(むかでのおつかい)

あとかくしの雪(あとかくしのゆき)

あとかくしの雪  むかし、みすぼらしい姿の旅の坊さんがやってきて、村の者に一晩泊めてくださいとたのんでまわりました。けれど、どこの誰ともわからない、みにくい坊さんを家に泊める者は誰もいませんでした。真冬で今にも雪がふりだしそうな日で、野宿をするわけにもいきません。坊さんが最後に戸をたたいたのは、村でも一番まずしい家で、お婆さんがひとりきりで住んでいました。お婆さんは気の毒な坊さんを家に招きいれて、何か温まるものでも食べてもらおうと思いましたが、自分も貧しくて今夜食べるものにも困っていました。しかたなく、よその家の畑で大根を盗んで、坊さんに煮て食べさせました。明日になれば足跡で誰が盗んだかわかってしまうでしょう。翌朝早く、坊さんはまた旅立ちましたが、そのあとに雪がふって地面をすっかり隠しました。お婆さんの足跡も雪で隠れたのです。坊さんは弘法大師というえらい僧侶で、お婆さんの優しい心を知って、法力で雪をふらせたのです。

4 MIN2006 FEB 5
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五徳の由来(ごとくのゆらい)

五徳の由来(ごとくのゆらい)  今で言う五徳は、昔は足が四本あって四徳と呼ばれていました。ある日、神様が四徳のところへやってきて、「犬が三本足で困っている。お前さんは歩かなくてもいいから、足を一本とって犬にやりたいんだが」と、言いました。足を一本取るなんてめちゃくちゃな話ですが、四徳はこころよく神様に足をさしだしました。おかげで犬は今のように四本足になり、四徳は三本足になってしまいましたが、神様は四徳の優しい心に感心して「これからは、お前の名前に優しさという徳をひとつ足して五徳と呼ぶことにしよう」と言いました。犬は神様と五徳にもらった足を汚してはいけないと、オシッコをするときに片足をあげるようになりました。

4 MIN2006 JAN 25
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五徳の由来(ごとくのゆらい)

犬の足(いぬのあし)

犬の足  犬といえば、片足をあげてオシッコをするものですね。それは一体なぜなのでしょう。むかしむかし、犬には足が三本しかありませんでした。三本足じゃ歩きにくいので、もう一本増やしてほしいと神様にお願いしました。神様といえども、生き物の形を変えるのは大変なことなんです。簡単に「チチンプイプイ、足生えてこい」というわけにはいきません。神様は腕組みをして、うーんと考えて、「そうじゃ、香炉は歩かなくてもいいのに足が四本あるから、一本とって犬にやろう」と言いました。それからというもの、香炉は三本足になって、犬は四本足になりました。犬は神様からもらった足を汚さないように、片足をあげてオシッコをするようになりましたとさ。

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