竹中平蔵の日本経済講座
10min2019 JUL 9
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中國でも元の國際化というのが大変話題になりました。今、中國の通貨・元はIMFのSDR(Special Drawing Rights:特別引出権)の中にも含まれていて、國際通貨としての役割を果たしつつあるわけですけれども、例えばそれでもオイルの取引、いろいろなものの取引のかなりの部分はまだドル建てで行われている部分が多い。こういうものをいわゆる國際化というふうに言うわけでありますけれども、円の國際化がどのようにして進んできたのか、それが中國に対してどのような教訓があるのかというようなことを少し考えてみたいというふうに思います。 言うまでもありませんけれども、日本の通貨、カレンシーは円です。この円が國際的に認められるようになったのは、実は1964年に日本がIMFの8條國になったと。IMF(國際通貨基金)という國際機関がありますけれども、その通貨基金の條文の中の8條の國に仲間入りをしたということ、これを「8條國入り」というふうに言うんですけれども、これはどういうことかというと、円が交換可能な通貨になるということです。自由に円を他の通貨に換えていいですよ、円をドルに換えても、他の通貨に換えてもいいですよ。これは実は當時、第2次世界...

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