竹中平蔵の日本経済講座
10min2019 JUL 19
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第二次世界大戦後、比較的最近の時期の外交に絞ってみますと、実は地政學的な要素、そして地政學的な要素を踏まえながら様々な微妙なバランスをとりながら、うまい外交をやっていくということが極めて重要になってきているというわけです。「地球儀を俯瞰した外交」: グローバル化が進むなかで、世界各地でいろんな事情を抱えながらいろんなことが起こってくる。その地球儀全體を見ながら日本はどうあるべきか、日本はどのような外交政策をとるべきかということをしっかり総合的に、かつ戦略的に、そして長期的な視點に立って考えていかなければいけない。これが地球儀を俯瞰する外交ということの意味だと思います。さて、そういうなかで日本の地政學的な意味を踏まえた日本の外交の姿勢を見ていきますと、やはり一貫した一つの動きがあったというふうに私は思います。実は日本の外交で同盟関係、同盟を結んだということを考えますと、最も明確に同盟を結んだのは、実は1902年の日英同盟であったというふうに考えられています。日本と遠く離れたイギリスが同盟を結んだ。これは実は大変明確な地政學的な意味があったわけで、當時ロシアが力をつけて、アジア、極東地域...

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